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化石 アナジャコ属の新種発見 アジア最古 北九州で(毎日新聞)

 岐阜県瑞浪市教育委員会は22日、市化石博物館の安藤佑介学芸員(27)が、北九州市の海岸の地層から約3000万年前のアナジャコ属(十脚目)の新種の化石を発見したと発表した。アナジャコ属の化石としてはアジアで最古になるという。安藤学芸員は海岸沖の「響灘(ひびきなだ)」にちなんで「ウポゲビア(アナジャコ)・ヒビキ」と名付け、今年1月18日付のニュージーランドの国際学術誌「Zootaxa(ズタクサ)」で報告した。

 08年9月と09年3月に北九州市の海岸にある漸新統芦屋層群(ぜんしんとうあしやそうぐん)(約3000万年前)を調査中、巣穴化石とともに発見した。同館の柄沢宏明学芸員(45)との共同研究。

 新種化石の大きさは縦約3センチ、横約1.5センチ。従来のアナジャコ属化石とは異なり、ハサミ脚の内側部分の上面に隆起線がある。これまでの日本最古の同属化石は瑞浪市の瑞浪層群(約1700万年前)で見つかった「ウポゲビア・ミズナミエンシス」だった。今回の発見は、アナジャコの進化の解明に向けて重要なデータとなるという。

 名古屋大大学院環境学研究科の氏原温准教授(古生物学)は「これまでに数多くの古生物学的な研究がされている芦屋層群から、世界の甲殻類研究者が注目する新種化石が発見されたのは驚くべきことだ」と話している。【小林哲夫】

 【ことば】アナジャコ属 すしネタのシャコとは異なる分類で世界中の干潟に生息している。巣穴化石は世界中で多数の報告例があるが、本体化石の報告は27例と少ない。日本では岐阜、岡山、鹿児島、埼玉、千葉、神奈川県の新第三紀中新世(約1700万年前以降)の地層から6例の発見報告がある。

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